通称ホッコクアカエビ。北太平洋の深海に生息し、重要な食用種として漁獲される。日本ではアマエビ(甘海老)、ナンバンエビ(南蛮海老)などの別名も知られる日本では高級食材として扱われています。

甲が柔らかく、身から離しやすい。生で食べるとグリシン、アラニンなどのアミノ酸に由来する甘みがあり、これが別名「アマエビ」の由来となっています。

刺身、寿司種、塩辛、煎餅、天ぷら等様々な料理に使われますが、小型のオスは煎餅、大型のメスは刺身や寿司種など、大きさによって使い分けられます。身だけでなく頭胸甲内にある中腸腺(いわゆる「海老味噌」と俗称される部位)も濃い旨みがあります。やはりお刺身は定番でお子様に親しみを頂いております。

甘えびの有効成分と効能

水溶性たんぱく質

甘えびは、他のえびに比べ多くの水溶性たんぱく質を含んでいます。

この水溶性たんぱく質が、特有のとろっととした食感と濃厚な甘味を生み出します。

ビタミンE

ビタミンEには強い抗酸化作用があり、

動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防に役立つと考えられています。

アスタキサンチン

アスタキサンチンは、殻や身の表面の赤色の成分です。

アスタキサンチンには、強力な抗酸化作用があり、紫外線によるダメージを抑制する働きがあります。

アスタキサンチンは、摂取すると肌のシワができにくくなる美容成分としても知られています。

キチン

キチンは、食事中のコレステロールの吸収を抑える効果があります。

脂肪やコレステロールの吸収を阻害し、これらの血中濃度を低下させることが知られています。

タウリン

タウリンは脳卒中、高血圧、心臓病の予防に役立ち、疲労回復、視力回復にも有効とされています。

グリシン

グリシンは、抗酸化物質であるグルタチオンや、肌にハリを与えるエラスチンやコラーゲンの材料となり、美肌やアンチエイジングに効果があります。

また、グリシンは精神の安定や睡眠に深く関わっている神経伝達物のセロトニンを増加させるので、睡眠の改善に効果が期待できます。

甘えびの栄養分

生 可食部100gあたり

出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2017年


エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
87Kcal 19.8g 0.3g 0.1g 300g 310g 50g 240g 0.1g 1.0g
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 ビタミンE 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
3μg 0.02mg 0.03mg 3.4g 25μg 微量 130mg 0g 0.8g

アミノ酸成分

イソロイシン

ILE

ロイシン

LEU

リシン

LYS

メチオニン

MET

シスチン

CYS

フェニルアラニン

PHE

チロシン

TYR

トレオニン

THR

トリプトファン

TRP

バリン

VAL

780mg 1300mg 1400mg 450mg 200mg 700mg 610mg 630mg 200mg 770mg

ヒスチジン

HIS

アルギニン

ARG

アラニン

ALA

アスパラギン酸

ASP

グルタミン酸

GLU

グリシン

GLY

プロリン

PRO

セリン

SER

ヒドロキシプリン

HYP

360mg 1400mg 1000mg 1800mg 2500mg 1800mg 790mg 680mg 24mg